雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”として2019年にリニューアル創刊。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務める。最新号の特集は「虚実」。

雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”として2019年にリニューアル創刊。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務める。最新号の特集は「虚実」。

マガジン

  • 『広告』虚実特集号 全記事公開

    2022年3月1日に発行された雑誌『広告』虚実特集号(Vol.416)の全記事を公開しています。

  • 『広告』流通特集号 全記事公開

    2021年2月16日に発行された雑誌『広告』流通特集号(Vol.415)の全記事を公開しています。

  • 編集部員の全国書店開拓ノート

    『広告』の編集部員が全国の書店に足を運んで販路開拓を行なった記録を、順次公開していきます。

  • 『広告』虚実特集号トークイベント

    『広告』虚実特集号に関わりの深いゲストをお招きして開催するトークイベントについての情報をお知らせします。

  • 『広告』リニューアル創刊号 全文無料公開

    2019年7月24日に発行された雑誌『広告』リニューアル創刊号(Vol.413 特集:価値)の全記事を無料で公開しています。

『広告』虚実特集号 全記事公開

2022年3月1日に発行された雑誌『広告』虚実特集号(Vol.416)の全記事を公開しています。

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  • 25本
  • ¥1,600

虚実

うそはほんととよくまざる ほんとはうそとよくまざる うそとほんとは 化合物 これは、谷川俊太郎さんの詩『うそとほんと』の一節です。僕ら人間には嘘と本当を明確に区別しようとする癖があります。不確かなものを不確かなままにしておくことが苦手で、白黒はっきりさせないと不安で不快なのです。それぞれの概念に「嘘」、「本当」と名前がついているように、頭のなかではふたつは分離可能なのかもしれません。しかし実際には、嘘や本当はどちらか単体ではなく、いつも混ざり合った状態で目の前に現れます。

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84 虚実と世界 〜 哲学者 清水高志 × 『広告』編集長 小野直紀

情報革命によって生活や社会のあり方が激変したいま、私たちは自分たちが生きる「世界」、そして道具や嗜好品、コンテンツなどのつくられた「もの」をどのように捉えているのだろうか。著書『実在への殺到』(水声社)で新たな哲学の地平を開拓した哲学者・清水高志氏を迎え、「虚実と世界」をテーマに、本誌編集長・小野直紀が素朴な疑問を投げかけながら、人間と世界の関係、人間とものの関係を、現代における哲学的な観点からひも解く。 21世紀に世界の捉え方はどのように変わったのか小野:清水さんの著書を

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85 人はもの自体を認知することはできない 〜 認知科学研究者 渡邊克巳 インタビュー

“もの”は、誰にでも等価に存在しているのではなく、一人ひとりの経験、感じ方、考え方でそのあり方が変わる。そもそも、私たちはものや世界をどう認知しているのだろうか。 人間を含む様々な生物の知覚、記憶、思考のしくみについて心理学や神経科学、計算機科学や哲学など様々な観点からアプローチする総合的な研究分野である認知科学。その専門家である早稲田大学理工学術院教授・渡邊克巳氏へのインタビューをとおして、人がものを認知するときに何が起きているのか、そして、人とものの関係構築のあり方につ

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86 認知拡張が拓く人間や世界のあり方 〜 VR研究者 鳴海拓志 インタビュー

人間は古来、道具によって様々な身体拡張や認知拡張を行ない、新たな行動形態や生活様式を獲得してきた。その歴史は人間拡張の歴史とも言える。近年、コンピューターやスマートフォンによって人の認知能力が格段に拡張され、今後、バーチャルリアリティ(以下、VR)などの技術が普及していくなかで、人間や世界のあり方はどのように変化していくのだろうか。本稿では、東京大学大学院情報理工学系研究科で長年VRを端緒とした認知拡張にまつわる研究を行なっている鳴海拓志准教授へのインタビューをとおして、認知

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『広告』流通特集号 全記事公開

2021年2月16日に発行された雑誌『広告』流通特集号(Vol.415)の全記事を公開しています。

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  • 31本
  • ¥3,000

流通

昔、自分がプロダクトデザイナーとして携わった商品が、いつのまにか発売されていたことがありました。つくるところだけを依頼され、納品したら「あとはこちらでやっておきます」と、あたりまえのようにそうなったのでしょう。このように、いまの社会では、「つくる」と「届ける」が分断されていることがよくあります。でも僕の場合、自分がつくったものが、いつどうやって受け手に届くのか知りたいし、かかわりたいという思いがあります。 だから、本誌『広告』の制作においては「どう届けるか」にも向き合うよう

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54 流通と社会 〜 経営学者 石井淳蔵 × 『広告』編集長 小野直紀

流通の変化が生産のあり方や消費のあり方、そして社会をいかに変えてきたか。日本における流通業発展の歴史をひも解きながら、現代の流通を取り巻く課題やこれからの流通のあるべき姿について、流通科学大学の元学長であり日本の経営学の大家である石井淳蔵氏と本誌編集長・小野直紀が「流通と社会」をテーマに語りあう。 流通簡素化論と流通革命論小野:今回、流通に関する本をずいぶん読んだのですが、僕がいま流通に対して抱いているイメージは、「広くあまねく、より安く、より早く」です。つくられたものが受

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55 近代合理主義と流通 〜 マックス・ウェーバーをとおして見る「合理化」の正体

はじめに今日私たちが生きる資本主義の世界は、「合理化」の追求の結果として、便益の享受という点で絶頂に登りつめた世界かもしれない。流通においては、フォード主義以降の大量生産・大量消費に伴って、大量仕入れ・大量販売を行なうマスマーチャンダイジングが発展。多数の店舗を統括し展開するチェーンオペレーションの広がりとともに、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが隆盛を極めていく。また、戦争における兵站(へいたん)(※1)に端を発する物流機能を統合的に管理するロジスティク

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300

56 「簡単に手に入る」流通が見落としているもの

「人間的」とはどういうことか流通が高度になることで、人々はものを容易に入手することができるようになった。自宅にいながらにして、世界中のものが届く。しかも安価に。いいことずくめに見えるが、副作用や見落としはないのだろうか。 そういわれてまず思い浮かぶのは、リアルな店舗には商品を手にとるとか、店員とのコミュニケーションといった「人間味のある」体験があるが、eコマースは欲しいものをクリックすれば手に届くだけで「非人間的」だ、という批判ではないだろうか。しかし、非効率的だが人間的な

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23
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編集部員の全国書店開拓ノート

『広告』の編集部員が全国の書店に足を運んで販路開拓を行なった記録を、順次公開していきます。

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  • 47本

三茶の喧騒からちょっと離れて。屋上のある隠れ家的本屋「twililight」

編集部員の全国書店開拓ノート46 販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。 twililight @東京都三軒茶屋この日は三軒茶屋にある「twililight」を訪問しました。初めて降り立つ“三茶”の町を、お店の訪問前にちょっと探検。三角地帯と呼ばれる居酒屋街や路地裏を歩いてみると、個性的で小さなお店がみちみちと並んでいてわくわく。少し散歩するだけで、のんべえ向きな町とわかります。さて寄り道

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45

りんごから本へ。神保町愛がつまった憩いの場「BOOK SHOP 無用之用」

編集部員の全国書店開拓ノート45 販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。 BOOK SHOP 無用之用 @東京都神保町 「世界最大の本の街」とも言われる神保町。専門の古書店、新刊書店など100軒以上の書店が軒を連ねます。今回はそんな神保町にある「BOOK SHOP 無用之用」を訪問しました。神保町駅A7番出口を出て、老舗喫茶店の「さぼうる」の前をとおり、すずらん通りへ。ここは文豪たちが通っ

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和歌山カルチャーを支える「本屋プラグ」

編集部員の全国書店開拓ノート44 販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。 本屋プラグ @和歌山県和歌山市本屋プラグは南海本線の和歌山市駅より徒歩10分、JR和歌山駅からはバスを使って10分ほどの場所にあります。同じ駅では……? いいえ、違うんです。「和歌山市駅」と「和歌山駅」このふたつの駅はけっこう離れていて(徒歩だと40分!!)間違えると大変なことになるのです。 今回は和歌山市駅から徒

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ヤギと暮らす旅好き店主が見せる本の世界「OLD FACTORY BOOKS」

編集部員の全国書店開拓ノート43 販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。 OLD FACTORY BOOKS @和歌山県海南市この書店を知ったのは、和歌山で陶芸作家をしている友人のインスタグラムに登場していたのがきっかけでした。和歌山県で『広告』を取り扱っていただける書店を探していたので、さっそく友人に紹介してもらい店主の助野さんに連絡を。お店を訪問し、直接流通特集号のご案内ができることに

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『広告』虚実特集号トークイベント

『広告』虚実特集号に関わりの深いゲストをお招きして開催するトークイベントについての情報をお知らせします。

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  • 6本

現代の広告における虚実皮膜とは

クリエイティブディレクター 清水恵介 × 福部明浩 × 細川美和子 × 編集者・銀河ライター 河尻亨一 『広告』虚実特集号イベントレポート 虚と実が入り混じる現代の広告やコンテンツ河尻:雑誌『広告』に、「広告にとっての虚実とは?」という文章を寄稿しました。何がホントで何がフェイクかわかりづらいこの時代、そのテーマを掘り下げることは重要だと思います。そもそも昔から、広告というビジネスには世間的に「虚業」というイメージが付きまとうんですね。それはなぜなのか? 世界の最新動向に

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デザインにおける物理と非物理の間

グラフィックデザイナー 上西祐理 × 建築家 大野友資 × ウェブデザイナー 田中良治 『広告』虚実特集号イベントレポート 3月1日に発売された雑誌『広告』虚実特集号にかかわりの深い方々をお招きし、オンラインでのトークイベントを開催しました。今回は、3月16日にSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)の主催で行なわれたイベントレポートをお届けします。建築やグラフィックをはじめ様々な領域のデザインにおいて、コンピューターで制作することがあた

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行間 〜 描かないからこそ、見えるもの

歌人 枡野浩一 × コピーライター 小笠原健 『広告』虚実特集号イベントレポート 3月1日に発売された雑誌『広告』虚実特集号にかかわりの深い方々をお招きし、オンラインでのトークイベントを開催しました。今回は、3月29日に『広告』編集部が開催したイベントレポートをお届けします。トークテーマは「行間」。限られた文字数のなかで世界や物語の広がりをつくる短歌、企業や商品の魅力を伝えるコピーライティングは、言葉を削ったり捨てたりすることで生み出される「行間」の魅力が溢れています。描か

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65

続・虚実と世界 〜 アニミズムと世界認識

哲学者 清水高志× 『広告』編集長 小野直紀 『広告』虚実特集号イベントレポート 3月1日に発売された『広告』虚実特集号にかかわりの深い方々をお招きし、オンラインでのトークイベントを開催しました。今回は、3月19日に青山ブックセンターの主催で行なわれたイベントレポートをお届けします。ゲストは、虚実特集号の巻頭対談「84 虚実と世界」にご登場いただいた哲学者の清水高志さん。その続編として、対談後に発売された清水さんの著書『今日のアニミズム』(以文社)を踏まえつつ、哲学や文化人

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88

『広告』リニューアル創刊号 全文無料公開

2019年7月24日に発行された雑誌『広告』リニューアル創刊号(Vol.413 特集:価値)の全記事を無料で公開しています。

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  • 41本

いいものをつくる、とは何か?

「広告はもうやりません。ものづくりをやります」と博報堂の役員に宣言したのが5年前。まさか“広告”を冠した雑誌をつくることになるとは思いもしませんでした。 『広告』は、変な雑誌です。編集長が2〜3年に一度変わって、その度にテーマも体制も、判型も価格も、全部変わります。“広告”という誌名なのに、広告について扱うことは稀です。だから、僕も広告を扱わず「ものづくり」を扱うことにしました。 僕は博報堂で働く傍ら、個人で「YOY(ヨイ)」というデザインスタジオを主宰しています。YOY

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#0 価値

「意味」はあるけど、「価値」はあるのか? 買い物に行ったり、マンガを読んだり、日々いろんなものに触れるなかで、そう考え込んでしまうことがあります。どこかで見たことのあるデザイン、何が新しいのかわからない新製品、似たような設定の似たような絵のマンガ。そういう、なんだかつまらないものでも、きっと、誰かの役に立って、誰かを楽しませて、誰かの儲けになっている。それが存在する「意味」はあるんだと思います。 でも、それに「価値」を認めてしまうと、世の中がつまらなくなってしまう気がする

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1 価値と人類 〜 松村圭一郎 × 『広告』編集長 小野直紀

「ものの価値」って何だろう。どうやって人はものに価値を感じているのだろうか。そんな根源的な疑問を文化人類学者の松村圭一郎氏に本誌編集長の小野直紀が投げかける。 松村氏は「すべての物事は再構築できる」との立場を取る“構築人類学”を提唱している。いまの時代に、価値あるものとは何なのか、これからどうやって価値あるものを生み出していけばいいのか。そうした問題意識に対して、人類学は“価値の再構築”の手がかりを提示できるか。 価値を決めるのは人の欲求か、社会の文化か?小野:今日は松村さ

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73

2 価値のものさし

人は、複数の「ものさし」で価値を測っている。様々なものさしを組み合わせ、使い分け、価値を判じている。当然、人によって持ち合わせている「ものさし」は違う。それが価値観の相違を生む。 世の中には膨大な種類の「価値のものさし」が存在している。文化や社会環境によっても異なる。そして、時代によって「ものさし」自体が変化したりする。 価値とは何かを問うのであれば、一度、どんな「価値のものさし」が存在し、それらがどう変化しているかを観察してみるのがいいかもしれない。価値、と聞くと普遍的なも

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