雑誌『広告』
2023年3月31日に発行された雑誌『広告』文化特集号(Vol.417)の全記事を公開しています。 (2023年8月24日追記)「124 ジャニーズは、いかに大衆文化たりうるのか」は、対談者・矢野氏の意向によりnoteでの全文公開を見送ることとなりました。ご了承ください。
『広告』文化特集号に関わりの深いゲストをお招きして開催するトークイベントについての情報をお知らせします。
『広告』の編集部員が全国の書店に足を運んで販路開拓を行なった記録を、順次公開していきます。
2022年3月1日に発行された雑誌『広告』虚実特集号(Vol.416)の全記事を公開しています。
2021年2月16日に発行された雑誌『広告』流通特集号(Vol.415)の全記事を公開しています。
日本から見ると、中国は世界でもっとも言論統制が厳しい国だと思われがちだが、そうではない。世界のそれぞれの国に事情があり、日本に比べて基準が厳しい、あるいは緩い…
2021年、コミック(マンガ)の販売額は6,759億円に達し、1995年のピークを2年連続で更新。過去最高の市場規模になった。電子書籍の普及は言うまでもなく、コロナ禍で巣ごも…
1970年代後半に現れた日本独自の小規模映画館、ミニシアター。大手の映画館で上映される商業的な映画に対して、作家性を帯びた作品や知られざる世界中の名作の受け皿となり…
カルチャー誌とは何か日本に「カルチャー誌」は存在しない。いや、定義が存在しないのだ。日本三大中型辞典『広辞苑』(岩波書店)、『大辞林』(三省堂)、『大辞泉』(…
ポップミュージックの歴史は、あるサイクルの繰り返しで成り立っていると言っていいだろう。そのサイクルとは「ローカル/アンダーグラウンド」カルチャーを資本が吸収/搾…
“Culture”という言葉に「文化」「教養」両方の意味が含まれていることからも明らかだが、このふたつの概念は密接にかかわっている。「文化」がある種の「時代の空気」を…
2023年7月31日 11:58
日本から見ると、中国は世界でもっとも言論統制が厳しい国だと思われがちだが、そうではない。世界のそれぞれの国に事情があり、日本に比べて基準が厳しい、あるいは緩いという相対的なものでしかない。日本は世界で有数の基準が緩い、あるいは比較的作者が自由に作品を発表できる国だと感じる。もちろん出版社の判断は介在するが、国が出版物の内容をひとつひとつチェックすることはない。実は中国も、出版段階で国がチェッ
2023年7月28日 11:58
2021年、コミック(マンガ)の販売額は6,759億円に達し、1995年のピークを2年連続で更新。過去最高の市場規模になった。電子書籍の普及は言うまでもなく、コロナ禍で巣ごもり需要が増えたり、ヒット作に恵まれたりといった時勢が理由に挙げられるものの、マンガの存在感は増すばかりだ。同時に、この10年、SNSの普及やポリティカル・コレクトネスの認知に伴い、女性蔑視や差別表現などを理由にマンガ作品が
2023年7月26日 11:58
1970年代後半に現れた日本独自の小規模映画館、ミニシアター。大手の映画館で上映される商業的な映画に対して、作家性を帯びた作品や知られざる世界中の名作の受け皿となり、映画の多様性を育む重要な「文化のインフラ」としての機能を担ってきた。「ミニシアター」とは呼称であり明確な定義はないが、大手の直接の影響下にない映画館を指し、「単館系」とも呼ばれる。元来DIY的側面が強く、各館それぞれが独自の魅力を持っ
2023年7月24日 11:58
カルチャー誌とは何か日本に「カルチャー誌」は存在しない。いや、定義が存在しないのだ。日本三大中型辞典『広辞苑』(岩波書店)、『大辞林』(三省堂)、『大辞泉』(小学館)に収録されていないし、日本唯一の雑誌の総目録だった『雑誌新聞総かたろぐ』(メディア・リサーチ・センター、2019年休刊)や取次用資料『雑誌のもくろく』(日本出版販売、2022年休刊)の分類に「カルチャー誌」という項目がつくられたこと
2023年7月21日 11:59
ポップミュージックの歴史は、あるサイクルの繰り返しで成り立っていると言っていいだろう。そのサイクルとは「ローカル/アンダーグラウンド」カルチャーを資本が吸収/搾取して「メジャー」カルチャー化し、やがて細分化していくという一連の流れである。ポップミュージックの誕生を歴史のどこに持ってくるべきかについては諸説あるが、このテキストでは現代のポップミュージックとの直接的なつながりが見てとれる点から、1
2023年7月19日 11:59
“Culture”という言葉に「文化」「教養」両方の意味が含まれていることからも明らかだが、このふたつの概念は密接にかかわっている。「文化」がある種の「時代の空気」を表すのであれば、その空気によって規定される「時代における適切なふるまい」が「教養」ということになるだろうか。「教養が大事」という言説は、いつの時代にも存在してきた。一方で、最近は「ビジネスやお金儲けに役立つものとして、教養が大事」