雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”として2019年にリニューアル創刊。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務める。最新号の特集は「虚実」。

雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”として2019年にリニューアル創刊。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務める。最新号の特集は「虚実」。

マガジン

  • 『広告』虚実特集号 全記事公開

    2022年3月1日に発行された雑誌『広告』虚実特集号(Vol.416)の全記事を公開しています。

  • 『広告』流通特集号 全記事公開

    2021年2月16日に発行された雑誌『広告』流通特集号(Vol.415)の全記事を公開しています。

  • 編集部員の全国書店開拓ノート

    『広告』の編集部員が全国の書店に足を運んで販路開拓を行なった記録を、順次公開していきます。

  • 『広告』虚実特集号トークイベント

    『広告』虚実特集号に関わりの深いゲストをお招きして開催するトークイベントについての情報をお知らせします。

  • 『広告』リニューアル創刊号 全文無料公開

    2019年7月24日に発行された雑誌『広告』リニューアル創刊号(Vol.413 特集:価値)の全記事を無料で公開しています。

記事一覧

83 タンザニアの商人とオルタナティブな経済 〜 文化人類学者 小川さやか インタビュー

コロナ禍での対応で知名度を上げた台湾のIT大臣オードリー・タンが、日本の哲学者・柄谷行人の思想に影響を受けていると、とあるインタビューで語っていた。柄谷氏の著書『…

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82 てのひらのなかの流通

東京・西荻窪で小さな雑貨店「FALL」を15年以上営み、近年では『雑貨の終わり』(新潮社)、『すべての雑貨』(夏葉社)等のエッセイ本も上梓している三品輝起さんに、もの…

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81 思想のある小さな小売店に見る、一歩先の未来 〜 ドワネル 築地雅人 × わざわざ 平田はる香

週末、地方の郊外へ出ると、イオンモールなどの巨大ショッピングセンターは多くの人で賑わっている。ユニクロ、ABCマート、無印良品、カルディ、マクドナルド……と見慣れ…

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80 「おてんとさまが見てるよ」

「おてんとさまが見てるよ」 そんな母の台詞が脳裏に浮かべば、わるいことはよそう、と踏みとどまれるものだった。 誰かのお菓子をこっそり食べるとか、親の財布から少し…

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79 サーキュラーエコノミーの理想論の先にあるもの

サーキュラーエコノミーへの注目われわれがよく知る流通は、生産されたものを1カ所に集め、効率よくエンドユーザーに分配していく一方通行の仕組みだ。しかし、昨今の持続…

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78 アップルの流通戦略 〜 どん底から世界一、そしてその先へ

「流通改革」で、どん底から脱したアップル「アップルは特殊すぎる会社で参考にならない」──世界でもっとも成功した会社、アップル。そのビジネスに学ぼうという記事は多…

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タンザニアの商人とオルタナティブな経済 〜 文化人類学者 小川さやか インタビュー

83 タンザニアの商人とオルタナティブな経済 〜 文化人類学者 小川さやか インタビュー

コロナ禍での対応で知名度を上げた台湾のIT大臣オードリー・タンが、日本の哲学者・柄谷行人の思想に影響を受けていると、とあるインタビューで語っていた。柄谷氏の著書『世界史の構造』(岩波書店)を読んでみると、これまでの世界史を交換の様式(もののやり取りの方法)で、捉えなおす試みが行なわれている。

柄谷氏によると、交換様式には4つのタイプがあるとのことだ。A「互酬交換」(贈与とお返し)、B「服従と保護

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82
てのひらのなかの流通

82 てのひらのなかの流通

東京・西荻窪で小さな雑貨店「FALL」を15年以上営み、近年では『雑貨の終わり』(新潮社)、『すべての雑貨』(夏葉社)等のエッセイ本も上梓している三品輝起さんに、ものを売るということにまつわる感情についてお話を伺った。本来であればインタビュアーからの質問も含めたインタビュー記事として構成するものであると思うが、三品さんからの回答にはインタビュアーの質問を飛び越えて広く深く彼の世界観が投影されており

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思想のある小さな小売店に見る、一歩先の未来 〜 ドワネル 築地雅人 × わざわざ 平田はる香

81 思想のある小さな小売店に見る、一歩先の未来 〜 ドワネル 築地雅人 × わざわざ 平田はる香

週末、地方の郊外へ出ると、イオンモールなどの巨大ショッピングセンターは多くの人で賑わっている。ユニクロ、ABCマート、無印良品、カルディ、マクドナルド……と見慣れた看板が並び、駐車場も最上階までぎっしりだ。一方で、町の商店街、旧道に並ぶ小さな薬局や洋品店、駄菓子屋などの個人商店はひっそりしていて開いているかどうかもわからない。そんな光景を目にすることが増えた。

確かに、コンビニエンスストアや複合

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「おてんとさまが見てるよ」

80 「おてんとさまが見てるよ」

「おてんとさまが見てるよ」

そんな母の台詞が脳裏に浮かべば、わるいことはよそう、と踏みとどまれるものだった。

誰かのお菓子をこっそり食べるとか、親の財布から少しねこばばするとか、道端にゴミをすてるとか。そうした類の悪事には極力手を染めない、そんな子どもだった気がする。目の前に誰もいなくたって、おてんとさまが見ているんだから。

しかしここ最近、おてんとさまの守備範囲がずいぶんと手広くなり、つい

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サーキュラーエコノミーの理想論の先にあるもの

79 サーキュラーエコノミーの理想論の先にあるもの

サーキュラーエコノミーへの注目われわれがよく知る流通は、生産されたものを1カ所に集め、効率よくエンドユーザーに分配していく一方通行の仕組みだ。しかし、昨今の持続可能性の議論のなかで、こうした一方通行の流通モデルの限界が指摘されている。ものを生産し、販売するだけでなく、使用後に回収し、再生するといったところまで含めた新しい流通のモデルを取り入れる企業も増えてきた。こうした流通はサーキュラーエコノミー

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アップルの流通戦略 〜 どん底から世界一、そしてその先へ

78 アップルの流通戦略 〜 どん底から世界一、そしてその先へ

「流通改革」で、どん底から脱したアップル「アップルは特殊すぎる会社で参考にならない」──世界でもっとも成功した会社、アップル。そのビジネスに学ぼうという記事は多いが、それに食傷気味の人はこう思うようだ。だから、本稿では世界中のどの企業と比べてもアップルが見劣りした四半世紀前頃の話から振り返りたい。この時代、アップルからはイノベーションが消え、業績も悪く、あと90日で倒産という状態だった。アップルは

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