雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”とし…

雑誌『広告』

博報堂が発行する雑誌。「いいものをつくる、とは何か?」を思索する“視点のカタログ”として2019年にリニューアル創刊。クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀が編集長を務める。最新号の特集は「文化」。

マガジン

  • 『広告』文化特集号 全記事公開

    2023年3月31日に発行された雑誌『広告』文化特集号(Vol.417)の全記事を公開しています。 (2023年8月24日追記)「124 ジャニーズは、いかに大衆文化たりうるのか」は、対談者・矢野氏の意向によりnoteでの全文公開を見送ることとなりました。ご了承ください。

  • 『広告』文化特集号トークイベント

    『広告』文化特集号に関わりの深いゲストをお招きして開催するトークイベントについての情報をお知らせします。

  • 編集部員の全国書店開拓ノート

    『広告』の編集部員が全国の書店に足を運んで販路開拓を行なった記録を、順次公開していきます。

  • 『広告』虚実特集号 全記事公開

    2022年3月1日に発行された雑誌『広告』虚実特集号(Vol.416)の全記事を公開しています。

  • 『広告』流通特集号 全記事公開

    2021年2月16日に発行された雑誌『広告』流通特集号(Vol.415)の全記事を公開しています。

記事一覧

50 現代美術とフェア・ユース 〜 アプロプリエーションと向き合う著作権法

2013年4月、ニューヨークに衝撃が走った。アプロプリエーションの代表的なアーティストとして知られるリチャード・プリンスの作品『Canal Zone』シリーズが、素材として使…

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49 コピーと戦うファッション・ロー

ファッションはかつて、階級や所属を表すものであった。その後、大衆化し文化として花開いた経緯もあり、自由を象徴する存在でもある。日本におけるファッションビジネスは…

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48 独占か、共有か。特許とITの50年史

テクノロジー企業は、つねに特許と戦いながらビジネスをしている。特許はビジネスを阻む盾であると同時に、攻めるための矛でもある。ただし、特許そのものの価値や扱いは時…

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47 なぜ日本はコンテンツビジネスが下手なのか

日本はコンテンツビジネスが強い国かと聞かれて、どう答えるだろうか? アニメ、マンガ、ゲーム……多くの優れたコンテンツがあり、多様なマーケットが存在する日本は「コ…

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46 組織著作のアイデンティティ 〜 プリキュアはなぜ愛され続けるのか

プリキュアらしさとは?プリキュアのすごさについて語ればきりがない。2004年の放送開始から15年以上続くテレビアニメシリーズであり、女児向けアニメに肉弾戦を取り入れる…

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本のアーチをくぐると広がる静かな読書空間「わおん書房」

編集部員の全国書店開拓ノート32 販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。 わお…

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50 現代美術とフェア・ユース 〜 アプロプリエーションと向き合う著作権法

50 現代美術とフェア・ユース 〜 アプロプリエーションと向き合う著作権法

2013年4月、ニューヨークに衝撃が走った。アプロプリエーションの代表的なアーティストとして知られるリチャード・プリンスの作品『Canal Zone』シリーズが、素材として使用した写真の著作権侵害であるかが争われたケースで、ニューヨーク州を管轄する第2巡回区連邦控訴裁判所は第一審の判決を覆し、プリンスの写真使用がフェア・ユースに当たると判断したのだ(※1)。

著作権侵害であるかが争われた『Can

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49 コピーと戦うファッション・ロー

49 コピーと戦うファッション・ロー

ファッションはかつて、階級や所属を表すものであった。その後、大衆化し文化として花開いた経緯もあり、自由を象徴する存在でもある。日本におけるファッションビジネスは少子高齢化もあり縮小傾向だが、世界では成長を続けており、アパレル産業市場規模は2015年の約143兆円から2022年には約195兆円へと36%も伸びると言われている(※1)。

そんなファッション業界で最近注目が高まっているのが「ファッショ

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48 独占か、共有か。特許とITの50年史

48 独占か、共有か。特許とITの50年史

テクノロジー企業は、つねに特許と戦いながらビジネスをしている。特許はビジネスを阻む盾であると同時に、攻めるための矛でもある。ただし、特許そのものの価値や扱いは時代とともに大きく変化している。とくにIT技術は特許戦略の変遷とともにあった、と言っても過言ではない。テクノロジーと企業、そして特許のあり方とはなんだったのか、ここで歴史を振り返ってみよう。

いかに「結果を得るか」。企業の利益は「特許」で大

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47 なぜ日本はコンテンツビジネスが下手なのか

47 なぜ日本はコンテンツビジネスが下手なのか

日本はコンテンツビジネスが強い国かと聞かれて、どう答えるだろうか?
アニメ、マンガ、ゲーム……多くの優れたコンテンツがあり、多様なマーケットが存在する日本は「コンテンツ大国」であるというイメージを持つ人も多いだろう。日本におけるコンテンツ市場は、約12兆円(総務省「平成30年版 情報通信白書」より)もの規模がある。しかし、2013年~2017年の5年間の市場の伸びを見ると日本は年率1.6%の微増に

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46 組織著作のアイデンティティ 〜 プリキュアはなぜ愛され続けるのか

46 組織著作のアイデンティティ 〜 プリキュアはなぜ愛され続けるのか

プリキュアらしさとは?プリキュアのすごさについて語ればきりがない。2004年の放送開始から15年以上続くテレビアニメシリーズであり、女児向けアニメに肉弾戦を取り入れるというチャレンジを成し遂げ、メインターゲット以外の親世代や男性ファンまで虜にするほどの人気を得た。もちろん『サザエさん』をはじめ、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』など、より長い歴史を持つアニメはほかにも複数あるが、プリキュアはオ

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本のアーチをくぐると広がる静かな読書空間「わおん書房」

本のアーチをくぐると広がる静かな読書空間「わおん書房」

編集部員の全国書店開拓ノート32

販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。

わおん書房 @福井県福井市
この日は、わおん書房さんを目指して福井県福井市へ。都内からは、まず飛行機で羽田空港から石川県の小松空港へ飛び、そこからバスで福井駅へと向かうのがスムーズです。

福井駅から歩いてすぐにある「新栄商店街」は、戦後

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