19 便利の先には「死」が待って
いる
私たちは便利さを追い求めて、身体に代わって労働をしてくれる道具を生み出し続けてきた。いまでは、家事は電化製品を使用すればいいし、それも面倒なら外のサービスを利用すればいい。そんな暮らしは、とても気楽で快適だ。でも、そのような発展のしかたをこれからも続けていって、本当に大丈夫なのだろうか? 便利さを追い求め切り捨ててきたもののなかに、失ってはいけないものがあったのではないだろうか?
「負荷がない=豊か」という幻想チンパンジーが枝を使ってアリの巣をまさぐるように、きっと人類の祖