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なぜ人はものをつくるのか 〜 認知考古学から見る古代の「もの」と「ものづくり」
「もの」にまとう何か現代の「ものづくり」の多くは、ビジネス・産業・経済において「儲ける」ための手段として位置付けられている。市場経済で大量生産される「もの」は、実用的な機能だけでなく、装飾やブランドなど非実用な付加価値のようなものをまとい、差異化を図る。それは、生活者にとって機能や価格と同様に、購買するときの選択の基準にもなっている。
市場経済のなかで、付加価値のような何かをまとっていない「もの」を見つけることは難しい。「もの」はいつから、何かをまとうようになったのか。
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