10 「新しい」はもう古い? 〜 広告クリエイティブの
“ねじれ”に時代を見る
ホモ・サピエンスは新・珍・奇がお好き「新しい」はそれだけで人を魅了する力がある。新しい製品、新しいサービス、新しい暮らし。何の変哲もない言葉もその冠をつけただけで、人の期待は高まってしまう。だが、「新しい」とは結局のところ何なのか? 何に「新しい」を感じるかは人によっても様々だ。
広告は「新しい」が大好きだ。広告産業はいつの時代も「新しい」を探し続けてきた。新しさを表現することがクリエイティブの役割であり、マーケティングというのも結局のところ「新しい」を設計する技術というこ