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法律家 水野祐 × 建築家 大野友資 × 『広告』編集長 小野直紀 〜 この時代の「著作」のあり方とは?

『広告』著作特集号トークイベント 第1弾のお知らせ

オリジナリティや著作物の保護や利用のあり方において、いまの時代にあったルールやモラルとは何か?

これは、3月26日に発売した雑誌『広告』著作特集号における、大きな問いのひとつです。誰もがつくり手になりうるいま、何を持ってオリジナルとするのか、非難されるパクリと賛同を得るオマージュとは何が違うのか、すでにある作品から「取り入れる」ことはどこまでがOKなのか……。

長年ものづくりをしてきた編集長の小野自身、仕事を通じて身につけた暗黙知はあるものの、著作物にまつわる法律、そして法律とは別のモラルについて体系的に学んだことはなかったと言います。また、現代のものづくりに法律が追いついてないのではないかという疑問も持っていました。

そうした小野の思いに寄り添い、著作号の企画制作にあたって全面的な監修をいただいたのが法律家の水野祐さんです。

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水野 祐(みずの たすく)
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。東京大学・慶應義塾大学SFC非常勤講師、リーガルデザイン・ラボ。グッドデザイン賞審査員。著作に『法のデザイン 創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)など。Twitter:@TasukuMizuno

水野さんは、法律は“自由を規制するもの”ではなく、“文化や産業を発展させるための潤滑油”として捉えるという、新しい考え方を提唱している気鋭の法律家。1年以上前から小野編集長と打ち合わせを重ね、「著作」にまつわる様々な情報、法的な知識や問題意識の共有など、惜しみない協力をいただきました。

著作特集号では、執筆者や取材先の方々と話し合いのすえ、全20記事中16記事にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(※)が付与されているのですが、この取り組みに関しても、水野さんのアドバイスなしには実現に至りませんでした。

※クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、インターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません」という意思表示をするためのツールです。(詳細はこちら

その水野さんと、「振動する著作」と題した”著作性”にまつわる論考を寄稿いただいた建築家の大野友資さんをゲストに迎え、オンラインでのトークイベントを行ないます。

大野さん

大野 友資(おおの ゆうすけ)
建築家。1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。

いまの時代にオリジナリティや作家性、著作物の保護や利用のあり方について、あらためて向き合い、様々な視点を投げかけた『広告』著作特集号。法律家として、つくり手として「著作」に携わるおふたりが、『広告』の制作をとおして、何を思考し、何を得たのか。

編集長の小野を交え、「この時代の『著作』のあり方とは?」をテーマに、様々な角度から語り合います。

このイベントは、青山ブックセンターのオンラインイベントとして開催いたします。『広告』著作特集号の青山ブックセンター本店での販売分はすでに完売していますが、今回のイベントに合わせて数量限定でイベントチケットとセットでご購入いただけます。

Zoomを使用しての実施となります。ぜひ、ご参加いただけると幸いです。

『広告』著作特集号トークイベント 第1弾
法律家 水野祐 × 建築家 大野友資 × 『広告』編集長 小野直紀
〜この時代の「著作」のあり方とは?

[日時]2020年6月11日(木) 20:00~21:30
[会場]WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施
[主催]青山ブックセンター
[定員]100名
[チケット代]
 ①『広告 Vol.414』オリジナル版付きチケット ¥3,320(税込・送料込)
 ②『広告 Vol.414』コピー版付きチケット ¥1,520(税込・送料込)
 ③チケットのみ ¥1,430(税込)
[申し込み方法]下記の青山ブックセンターのウェブサイトより
 http://www.aoyamabc.jp/event/koukoku414/


【その他の著作特集号トークイベント】

『広告』著作特集号に関わりの深いゲストをお招きしてトークイベントを開催します。

著作特集号トークイベント 第2弾
美術家 原田裕規 × 写真家 Gottingham
〜これからの時代のオリジナリティについて話そう〜“著作性”とは何なのか?

▶︎ 詳細はこちら
著作特集号トークイベント 第3弾
グラフィックデザイナー 上西祐理 × 加瀬透 × 牧寿次郎
〜デザインにおける共同著作の可能性

▶︎ 詳細はこちら
著作特集号トークイベント 第4弾
陳暁夏代 × 峰岸宏行
〜中国におけるパクリの現在地
▶︎ 詳細はこちら

【編集長の巻頭メッセージを公開中】

3月26日に発売した雑誌『広告』のリニューアル第2号。今回の特集を「著作」に据えた小野編集長の巻頭メッセージをnoteにて公開しています。

著作
▶︎ こちらよりご覧ください


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