こんにちは、『広告』編集部です。
3月31日に『広告』文化特集号が発売して3週間ちょっと。ありがたいことに、書店から「完売したので追加発注したい」「『広告』を取り扱いたい」など、追加や新規の発注を続々いただいています。本日時点で追加発注をいただいた書店は55軒、取り扱い書店は発売時から6軒増えて223軒。Amazonでも、本日で25日連続でAmazonランキング「アート・デザイン」カテゴリーで1位となっています。ご購入いただいた皆さま、ありがとうございます!まだお持ちでない方は、ぜひこの機会に全国の書店やAmazonで購入いただけるとうれしいです。
さて、このたび『広告』文化特集号の発売を記念して、様々な領域の豪華ゲストをお招きして、5つのトークイベントを開催いたします。
誌面で扱いきれなかったテーマやより深堀りたいテーマなど「文化」にまつわる思索をさらに深めていきます。
ぜひご参加ください。
#1 【4/30開催】「文化」をいかに体現するか〜『広告』文化特集号のデザイン秘話
グラフィックデザイナー 上西 祐理 × 加瀬透 × 牧寿次郎
『広告』文化特集号は、表紙に1冊1冊異なる「赤」のグラデーションを採用。また、発売に合わせて「赤から想起するもの世界100カ国調査」の結果を発表しました。こうした装丁や連動企画に、どのような思いが込められているのか。『広告』の装丁デザインを担当している3人のグラフィックデザイナー上西祐理さん、加瀬透さん、牧上寿次郎さんを迎えて、「文化」に向き合い、試行錯誤した半年超を振り返りながら、『広告』文化特集号をデザインするうえで考えたことすべてを語ります。
#2 【5/12開催】“文化的なAI”とものづくり
デザインエンジニア 緒方壽人 × 基礎情報学/表象文化論研究者 原島大輔
産業革命の時代、機械化によって発展する「文明」に「文化」が対置され、人間らしい感性や教養の重要性が叫ばれました。この現代版が、人間とAIの対置構造なのかもしれません。昨今、画像やテキストなどの生成系AIが世間を騒がせていますが、これから人間とAIはどのように共生していくのか。そして(広義の)ものづくりのあり方はどうなっていくのか。『広告』文化特集号に、論考「文化と文明のあいだ」を寄稿いただいたデザインエンジニアの緒方壽人さんと、この論考で引用されているユク・ホイによる技術哲学書『再帰性と偶然性』(青土社)の訳者であり基礎情報学/表象文化論研究者の原島大輔さんをお招きして、「“文化的なAI”とものづくり」をテーマに、ものをつくることの目的性と手段性、AIの道具性と自律性に焦点をあてながら議論を行ないます。
#3 【5/15開催】サブカルチャーと冷笑
テキストユニット TVOD
2010年代以降、SNSでの政治的や社会的な活動の盛り上がりとともに、たびたび話題となった「冷笑」というキーワード。ここ数十年における「サブカル」的な感性のなかで醸成されたものとも言われる冷笑的態度は、どのように生まれ、どこへ向かうのか。『広告』文化特集号に「SNS以降のサブカルチャーと政治」を寄稿していただいたテキストユニットTVODのコメカ氏とパンス氏が「サブカルチャーと冷笑」をテーマに語り合います。
#4 【5/19開催】文化の差異と共通性〜世界の「赤」は、こんなに同じでこんなに違う
色彩学者 日髙杏子 × 『広告』編集長 小野直紀
『広告』文化特集号では、連動企画として「赤から想起するもの世界100カ国調査」を実施しました。この調査を監修いただいた色彩学者の日髙杏子さんを迎えトーク&ワークショップを開催します。テーマは、「文化の差異と共通性」。「赤から想起するもの世界100カ国調査」の結果を考察しながら、世界の「赤」に込められた意味やイメージ、そしてその背景に何があるのかについて日髙さんと小野編集長が対談。その後、日本に住む外国人の方々とともに、日本とほかの国・地域の文化の差異や共通性について深掘るワークショップを行ないます。
> 『広告』ウェブサイト特別企画「赤=?」
> 「赤から想起するもの世界100カ国調査」レポート
#5 【5/21開催】文化の生成と更新
社会学者 吉見俊哉 × 美学者 松永伸司
人々の営みのなかから生まれ、同時に人々の営みを規定する「文化」。そのあり方は時代によってつねに変化しているように見えます。特定の人間集団の間で共有される価値観や行動規範としての「文化」は、いったいどのように生成され、そして更新されていくのか。『広告』文化特集号の巻頭対談「文化とculture」に登場いただいた社会学者・吉見俊哉さんと、遊びと文化の関係についての論考「まじめな遊び、ふざけた遊び」を寄稿いただいた美学者・松永伸司さんを迎え、「文化の生成と更新」をテーマに、その構造と実態についてそれぞれの見地から語っていただきます。
【『広告』文化特集号 発売のお知らせ】
【編集長の巻頭メッセージを公開中】