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レトロビルで問う、考える「toi books」

編集部員の全国書店開拓ノート38

販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。

toi books @大阪府大阪市

この日訪問したのは大阪市の本町駅からすぐの「toi books」。たくさんの路線が乗り入れている本町駅ではなんども迷子になったことを思い出しながら、最寄りである堺筋線11番出口へ。お店があるのはちょっとレトロなOSKビルの2階です。

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ビルの中に入るとおもしろい壁を発見。ここにはカフェや整体院、ネイルサロンや行政書士事務所などが入っていて、一階にあるボードでお休みかどうかをチェックできるようです。札を返す作業ってなんだかいいなあ。

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お店に到着し、さっそく店主の磯上さんにご挨拶を。実はお会いするのは3度目。以前東京で開かれていたブックフェアで2度お会いし、お店にも必ず行きます! とお約束していたので、この日は念願のお店訪問です。店内の様子はインスタグラムなどで写真は見ていたものの、思っていたよりもコンパクトな空間。聞くとお店の広さは5坪だそう。

さっそく『広告』著作特集号のご案内をすると「前からおもしろそうだなって思っていたんです。ぜひぜひお願いします」と、とても快くお取り扱いを決めていただきました。そこからは恒例のお店探検です。

店内の壁三面と真ん中の台に本がぎゅっと並べられています。中でも注目の棚が、ボックス型のこの本棚。「夜に寄り添う」「読んだら最後」「漫画っていいなあ」などボックスごとにコメントが付けられていてるのです。作者やジャンルではなく、その時の気分で新しい本に出会えるのってとてもいい。

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もともと、大阪で書店員をされていた磯上さん。お店の閉店をきっかけに、周りにいろいろアドバイスを受けながら自分のお店を出そうと決意されたそう。

新刊本も古本、どちらも扱っているtoi books。ふと本の仕入れについて聞いてみると、販売している本の中には磯上さんの蔵書だったものも含まれているとのこと。さっきまで店内の本棚を見回していた私ですがどれも新刊に見えていたので驚きました。後日、toi booksさんのイベントで和歌山の本屋プラグさん、恵文社の鎌田さんとのオンライントークを拝見していたのですが、画面に映る磯上さんのお家の本棚はお店と同じく、きちんとあるべき場所に並んでいるように見えました。まろやかに、丁寧にお話してくださる磯上さんの人柄が、本や棚にも現れているんだな。

ちなみに編集室には1冊だけ絵本が置いてあります。『たぷの里』(藤岡拓太郎、ナナロク社、2019年)、昨年のブックフェアで編集長が一目惚れしてtoi booksさんから購入したものです。いつも編集部の真ん中のテーブルにいるたぷの里がみんなを癒してくれているのです。

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toi books探訪メモ

スパイスカレー て
toi books さんから徒歩5分程のカレー屋さん。大阪にはたくさんあるスパイスカレー店の中でもお気に入りのひとつです。ウメボシとチキン、イカの塩辛などちょっと変わったカレーがいくつかあり、どれにしようか悩んでしまいます。でも大丈夫! 1〜4種までカレーの種類を選べるのです。写真は3種盛り。少しづついろいろな味を楽しめるのって最高です。お店のホームページを見る時はぜひ、音を出してみてください。クリックするのが楽しい仕掛けがありますよ。
▶︎ お店のHPはこちら

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文:『広告』編集部・大塚

toi books
2019年4月、大阪市中央区にオープン。toi books の名前は「答えだけではなく問いを与えるような本屋」になれるようにと付けられたそう。お店のYouTubeではおすすめの本情報をたくさんゲットできる「SANBON RADIO」を発信中です。その他、定期的に作家さんとのトークイベントも実施されています。
▶︎ 詳しい情報はこちら

※状況に応じて一時休業または営業時間が変更になる場合があります。詳細はリンク先よりご確認ください

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