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浜松カルチャーの発信地「BOOKS AND PRINTS」

編集部員の全国書店開拓ノート27

販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。

BOOKS AND PRINTS @静岡県浜松市

東京駅から浜松駅まで新幹線ひかりに乗って1時間25分。改札内の広場には、浜松らしくピアノがお出迎えしてくれます。この日訪れたBOOKS AND PRINTSは、浜松駅から徒歩8分ほどの少し落ち着いたエリアにある書店。お店の目印はビルの入り口に描かれた大きなグッドラックマーク。

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お店のある2階に上がり、予想の5倍重たい扉をぐぐっと開けると……打ちっ放しの壁、むき出しの天井、広いカウンター、本棚にはたくさんの写真集。とても格好いい!

話を聞いていただいたのは店長の新村さん。雑誌『広告』については以前から知っておられたとのこと。著作特集号にもとても興味を持ってくださり、すぐにお取り扱いを決めていただきました。

著作特集号は、カラーで写真を見ることができるオリジナル版のほうがお店のお客様に合うかもしれないとのこと。それもそのはず、BOOKS AND PRINTSのオーナーは雑誌や広告などで活躍される写真家の若木信吾さん。お店のラインナップも国内外の写真集やアートブックが中心だそう。そのほか、若木さんが立ち上げた絵本レーベル「若芽舎」の絵本も並びます。

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東京をメインで活動されている若木さんですが、この日はギャラリーでの展示準備でいらっしゃったのでご挨拶を。お客様がいたのでゆっくりお話はできなかったのですが「この時期に浜松に来たら、数量限定の牡蠣南蛮蕎麦を絶対食べたほうがいいですよ」と、お店から徒歩5分ほどのところにある「自家製粉手打ち蕎麦naru」を教えていただきました。

「手打ち蕎麦naruさんが開業したのが2008年、BOOKS AND PRINTSがオープンしたのが2010年。それまでは就職などで若者が地元を離れてしまい、少し元気のなかった浜松だけれど、この頃から少しずつお店を始めたり、移住する若い人が出てくるようになり、浜松に活気が出てきたんです」と新村さんは嬉しそうに話してくださいました。

築50年以上の歴史があり、老朽化が進んでいたKAGIYAビル。ただ取り壊すのではなく何かおもしろいことができないかと考えた地元不動産会社が、築古ビル再生プロジェクトを始動したそう。

借りたスペースを原状回復義務なしで自由にDIYしてよくしたり、新しくお店を始めたい人のサポートを行なったりして若い人が入居しやすくし、いまではライブハウスやバー、雑貨屋などが入居し、浜松カルチャーの中心地になっているそうです。

先に紹介した若芽舎の絵本『バゲットさんのオープンカー』(ボブファンデーション、2018年)の作者は奥様が浜松出身のクリエイティブグループ。現在はボブファウンデーションとして活躍されるご夫婦だそう。こんなふうに地元の輪がどんどん広がっている浜松。次回、訪問するときはどんな街になっているのか楽しみだな。

その日の夕食はもちろん、この時期だけ数食限定で食べられる「牡蠣南蛮蕎麦」。大の蕎麦好きなので、このチャンス逃すまいとお店の開店早々にお伺いし、無事にいただくことができました。牡蠣のぷりんぷりん具合いがもう……それはもう……!ごちそうさまでした。

BOOKS AND PRINTS 探訪メモ

浜松のてんぐちゃん
KAGIYAビルの3階にある、器や道具、詩集などのセレクトショップ「Rohan」さんで天狗の展示が開催されているとの情報を得たので訪問。お店には張り子で作られた、浜松市が大好きな子ども天狗の「てんぐちゃん」がずらり並んでいました。鼻が揺れるタイプもあってとても愛らしい。在廊していらっしゃった縁起物作りユニット「浜松天狗屋」の作家さんにお話を聞くと、もともと浜松市は天狗の群生地で「天狗まつり」などの行事も残り、様々な伝説が残っているそう。てんぐちゃんグッズやLINEスタンプもかわいいのでチェックしてみてください。(浜松のてんぐちゃんの公式Twitter

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文:『広告』編集部・大塚

BOOKS AND PRINTS
2010年浜松市にオープンし、2012年に現在のKAGIYAビルに移転。写真や書籍関連のトークショーも定期的に開催しています。店内にはコーヒーを飲みながら本を眺められるスペースも。今年はオープン10周年を記念し、本を購入するとオリジナル栞がいただけるそうです。
▶︎ 詳しい情報はこちら

※新型コロナウィルスの影響で一時休業していましたが、現在は時間を短縮して営業を再開しています。ぜひ足をお運びください。ただし状況が変わる可能性もありますので、詳細はリンク先よりご確認ください。

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