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ビルの4階で出会う選りすぐりの本と安心感「H.A.Bookstore」

編集部員の全国書店開拓ノート33

販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。

H.A.Bookstore @東京都

この日は台東区にあるH.A.Bookstoreさんを訪問するため都営浅草線の蔵前駅で下車。駅から歩いて3分ほどのビルの4階にお店はあります。1階にあるラーメン屋さん(ラーメン好きの友人からおいしいとの情報あり)の横の階段をあがっていくと、なんだか本の気配を感じます。なかに入ると、店内はぐるりと本に囲まれていました。

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さっそく店主の松井さんにご挨拶。とあるイベントの仕事で以前からメールのやりとりはあったのですが、実際にお会いするのは初めて。開店して間もない時間の訪問だったからか、松井さんはちょうどコーヒーを淹れているところでした。「コーヒー飲みます?」のお言葉に甘えて1杯いただくことに。

H.A.Bookstoreは書店でありながら、出版や取次も行なっています。著作特集号のご案内の前に、少しリニューアル創刊号のお話を。価格や販売方法などについて厳しいご意見もいただいたのですが、ひとつひとつやわらかくていねいな言葉でお話しくださったので、すっと受け止めることができました。

私がお店に滞在していた30分ほどの間に、ふたりのお客様がご来店。ひとりは若い女性で、本棚をじっくり眺めたあと松井さんと少しお話をされて本を購入。もうひとりは出張中の空き時間に来たという男性で、松井さんと新潟の書店の話などをしながら本を購入。どちらのお客様も「店主がそう言うなら読んでみようかな」といった感じで買う本を決められた様子でした。お店のコンセプトのひとつ「『H.A.B』には必ず、店主がいます。行けば必ずこの人がいる。そういう、ある意味では当たり前だったはずの安心感を、『H.A.B』では残していきたいと思います」のとおり、店主である松井さんが勧める本なら間違いない、という安心感がきっとあるんだろうな。

お店で本を買うとH.A.Bookstoreが年4回発行する『H.A.Bノ冊子』の最新号がもらえます。読めばもっと本屋に行きたくなる内容なのだそう。バックナンバーが購入できるので1〜3号を買い、最新号である4号をつけていただきました(2020年9月時点では第6号まで発行されています)寄稿されているのは本を書く人、読む人、売る人など様々。この冊子、なんと松井さんが1冊ずつ製本されているとのこと。製本手法も号によって変化していて、最初の2号は全ページが袋閉じになっているアンカット仕様。読むときは自分で切って開きます。

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出版業界における流通の問題点を考察した『HAB本と流通―Human And Bookstore』(エイチアンドエスカンパニー、2016年)を執筆されるなど、出版流通に精通していらっしゃる松井さん。この日も、毎号販売方法を変える『広告』の売り方として、無駄が生じることなく、欲しいと思ったすべての人が買うことができる流通が実現できたらおもしろいですね、とご提案いただきました。

著作特集号の取り扱いはお見送りとなったのですが、「流通」を特集する次号では誌面でご協力いただけることになり、今いっしょに企画を進めています。

H.A.Bookstore 探訪メモ

菓子屋シノノメ
H.A.Bookstoreさんから歩いてすぐのところにあるお菓子屋さん。夜のおやつを手に入れようと入店。アンティーク調の店内には大きなカウンターがあり、美しいお菓子がずらりと並びます。スコーン、ショートブレッド、キャロットケーキ、ピーナッツバターチョコクッキー(特にお気に入り!)……気づいたら1日では食べきれないほどたくさん選んでしまいました。スイーツ好きたちのSNSをチェックすると、スコーンがおすすめだとか。2階に併設している「喫茶 半月」では、静かな空間で季節のシュークリームをいただくことができます。(お店のInstagramはこちら

文:『広告』編集部・大塚

H.A.Bookstore
2014年に都内にオープンしたコミュニティスペース「小屋BOOKS」を経て、2015年11月H.A.Bookstoreをオープン。なんと店内の内装は店主松井さんご自身でされたそう! オリジナルグッズの「読書トートバック」は「もっとも本を運ぶのに便利なサイズ感」で10冊以上の本が運べるそうです。こちらはお店もHPのからも購入いただけます。
▶︎ 詳しい情報はこちら

※状況に応じて一時休業または営業時間が変更になる場合があります。詳細はリンク先よりご確認ください

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