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書店員魂でベストセラーを生み出す「金高堂書店」

編集部員の全国書店開拓ノート16

販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。

※ご紹介する書店はぜひ訪れていただきたい魅力的な書店ばかりです。外出制限解除など状況が落ち着いたらぜひ足をお運びください。

金高堂書店 本店 @高知県高知市

蛙軒さん、螺旋さんがある愛媛県松山市駅からバスで約2時間半、高知県へとやってきました。到着したのが夜だったので、その日の夕食はホテル近くの居酒屋にて土佐名物「どろめ」「ちゃんばら貝」などいただき、ほろ酔いで眠りにつきました。

高知県のモーニングはちょっとユニークだという噂を聞いていたので、翌朝はそれを確かめるため老舗喫茶店へ。トースト、サラダ、ゆで卵にフルーツ、コーヒー、そこになんとみそ汁!さらにコーヒーゼリーと〆の昆布茶がつくのです。これで550円。喫茶店で働くマダムは、もともと県外の方だったそうで、このモーニングに最初はびっくりしたそう。感動の朝食をいただいたあと、同じ町内にある金高堂書店へと向かいました。

県内に7店舗を構える金高堂書店さん。今回は本店へとご訪問し、店長の亥角さんに『広告』の最新号をご案内しました。

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ひととおり内容のご説明をしたあと、一般的には販売価格の一部が書店さんの利益になるけれど、今回は販売価格のすべてを書店さんにお渡ししたいと伝えると、「『広告』をうちに置くにあたって博報堂さんのメリットってなんでしょうか」と質問をいただきました。

『広告』は利益を出すことが目的の雑誌ではないこと、また、雑誌の回収や請求の際に編集部にかかる手間とコストをカットした販売方法にしたいこと。そして何よりもリニューアル創刊号ではすべての都道府県にお取り扱いのご案内ができなかったので、最新号では実際に手にとって見てもらえる場所を各都道府県につくりたく、金高堂書店さんには高知県でぜひそのお店になっていただきたいことをお話しました。その後、記事見本など見てゆっくり検討していただいた結果、お取り扱いが決まりました。

金高堂書店さんには、書店員さんの情熱を感じるエピソードがいくつもあります。たとえば、『考え方のコツ』(松浦弥太郎、朝日新聞出版、2012年)という本が日本でいちばん売れているのが金高堂書店さんなのですが、その理由は店長の亥角さんが「これは絶対売っていこう」と決意したから。特別コーナーをつくりお客様へアピールを続けた結果、店内の文庫の年間売上げ1位になり、3年ものあいだ、1位になり続けたそう。書店員さんの熱意で、他のお店にはないベストセラーがつくられるなんて、本当にすごいと感じました。

著者直筆のポップをつけた書籍は、よくお客様の手にとられるそうで、『広告』最新号の売り場用にもぜひほしい、とリクエストをいただきました。後日、編集長・小野の直筆ポップをお送りしたところ、発売日にはこうして売り場に並べてくださいました!

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金高堂書店本店の近くには、高知県と高知市が共同で整備した、図書館などが入る複合施設「オーテピア」が2018年にオープン。今では、そこで読んで気にいった本を、お店に買いにきてくださるという新しい流れもあるんだそう。地域に溶け込み、様々な形で人と本をつなぐ金高堂書店さんなのでした。

金高堂書店 本店 探訪メモ

『とさのうと』
高知出身の友人に教えてもらった、JAグループ高知が発行する"農と食をつなぐ"がテーマのフリーペーパー。高知のことがよくわかる、楽しい記事がいっぱい。友人のおすすめは、高知の農産物をつかった、家でも簡単につくれるレシピページ「うちでごはん」。確かに自分でもやってみようと思えるものばかりで、この連載をまとめた本も出版されたそう。この『とさのうと』、人気の冊子なのでなくなってしまうこともあるのですが、バックナンバーはHPから読むことができるのでぜひ見ていただきたい。各号のこぼれ話や編集部のブログも高知の魅力がたくさん詰まっていておもしろい!(HPはこちら

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オーテピア
2018年に7月、高知市の中心街である追手筋に誕生した「オーテピア高知図書館」、「オーテピア高知声と点字の図書館」、「高知みらい科学館」の3つの施設からなる複合施設です。なかに入ると“大きな樹を育むように”と高知の天然木材をふんだんに使って建てられた、開放感たっぷりの明るい空間が広がります。上記でご紹介した『とさのうと』は図書館の高知資料コーナーで閲覧できます。他の市や団体が発行しているフリーペーバーも充実しているので、旅行情報誌には載っていない高知を発見できるかもしれません。(HPはこちら


文:『広告』編集部・大塚

金高堂書店 本店
昭和28年に設立、現在は4市に7店を構える書店。今回お伺いしたのは2015年にリニューアルされた本店。“出会った本の数だけ……「知性」と「感性」のアイテムは、無限に広がる。その出会いをお手伝いするのが、こころのひろば『金高堂』です”のキャッチコピーで、高知県の魅力を発信する取り組みや、書店員さんの思いの込もった棚づくりが素敵な書店さんです。
▶︎ 詳しい情報はこちら 

※状況に応じて一時休業または営業時間が変更になる場合があります。詳細はリンク先よりご確認ください。

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