福岡で人と本を繋ぐ「BOOKS KUBRICK」
編集部員の全国書店開拓ノート7
販路開拓のために編集部員が訪れた全国の書店。直接お会いしてわかった店主のみなさまの本に対する思いやご当地の魅力を綴ります。
BOOKS KUBRICK @福岡県福岡市
長崎県のひとやすみ書店さんを訪問したあと、特急かもめに乗り約2時間、博多駅を経由してBOOKS KUBRICK(ブックスキューブリック)さんのある箱崎駅へ。
福岡市内にけやき通り店と箱崎店の2つの店舗をもつBOOKS KUBRICKさんは、『広告』リニューアル創刊号も取り扱っていただきました。
今回の出張では、『広告』の取り扱いを新規でお願いする書店を訪問する予定だったのですが、九州横断のルートを考えるうちに乗り継ぎで博多を経由することが判明。ここまできて、九州の書店業界のドンと呼ばれているBOOKS KUBRICK店主の大井さんにご挨拶する機会を逃してはならない! とご訪問することを決めました。実はまだ直接お会いできていないこともあり、ちょっと怖いドンを想像し、お電話をするたび緊張していたのです。
博多へ向かう途中もドキドキ。こんなときに限って電車は遅れるものです。お店に到着し、イベントなども行なう2階のカフェで、きちんと丁寧に最新号のご説明をしました。
「リニューアル創刊号は反響もあったし、何よりこの雑誌のコンテンツを考える小野編集長のことが気になるので、次もぜひ見てみたい」とお取り扱いを継続していただけることに。
「発売記念のイベントができたらいいね、編集部員みんなと飲もう」と嬉しいお誘いをいただきました(行きつけの素敵なロックバーがあるらしい。気になる!)。4月に計画していたイベントは、新型コロナウィルスの影響で実施が難しくなってしまったけれど、大井さんはいつでも待っていますと言ってくださった。必ずリベンジを果たします。
何かのきっかけで私の故郷である京都の話になり、私がまだ生まれる前に同志社大学を卒業されている大井さんと、京都の「あそこ知ってますか?」合戦に。今も変わらないライブハウス「磔磔」や「拾得」、新しい本屋さん、出町柳にある飲み屋「村屋」など。ついつい盛り上がり1時間半ほどお店で過ごしてしまいました。
最後は手を降って見送ってくださり、後日いただいたメールの最初の言葉は、「先日は楽しかったです」。私も夢中でお話をした楽しい時間だったので嬉しい。お店を訪問し直接お話できてよかった、と心から。
BOOKS KUBRICK 探訪メモ
ブックオカ
大井さんが実行委員長を務める、2006年から続くブックイベント。「いい本が生まれるように いい本に出会えるように」と書店、出版社、古書店、編集者など本にかかわる人々と本好きが集まり、秋の福岡で開催されます。おもしろそうなことはなんでもやってみる。そんな、ちょっぴりゆるくて、明るくノリのいい“博多もんらしさ”が感じられるイベントへの来場者は、1日で6,000人を越えるそう。
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大地のうどん
博多から大分まで夜のうちに移動をしたく、あまり時間がなかった私に大井さんが「博多にきたら、ラーメンでもモツでもなくうどんを食べなさい」と紹介してくださったのがここ。オーダーが入ってから茹でるうどんに、まるで台風みたいなゴボ天をオン!
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文:『広告』編集部・大塚
BOOKS KUBRICK(ブックスキューブリック)
2001年にけやき通り店、2008年にBKベーカリー(本屋のパン屋)を併設した箱崎店オープン。ホームページのおすすめの本のコーナーに書かれたコメントが、読みたい心をくすぐります。今年の3月からはじまった、人と書店を結ぶ「御書印(ごしょいん)」プロジェクトにも参加。これ私もやりたい!
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