「じぶん探し」の次の若者モードとして「ひきこもり」の適応形態あたりが新しいと思う(細井元編集長イチオシ記事)
斎藤 環さんにききましたききて:(斎藤さんと同い歳で「80年代型じぶん探し系」の典型と自認する)編集部
──● 斎藤さんは80年代が境界例の時代で、90年代が多重人格の時代とおっしゃっていらっしゃいますが、その二つはどう違うんでしょう。
斎藤●「境界」を意図的に乗り越えるかどうかの違いでしょうね。意識的に境界を乗り越える身振りが「80年代的」だとすると、否応なしに乗り越えさせられるというか、その身振りが自然体にみえるほど「自動化=不随意化」したのがその後の世代です。
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